イヌパワー龍之介ですどうも。三十路の超新星です。
カートコバーンの命日を知っているか。
94年4月5日だそうだ。調べた。
ジムモリソンの命日を知っているか。
71年7月3日だそうだ。これも調べた。
ジミヘンドリックスの命日を知っているか。
70年9月18日だそうだ。そりゃあ、調べた。
僕の知人の知人は2009年の夏頃亡くなった。
日付はわからなかった。
この人たちに共通している数字がある。
みんな27歳で亡くなった。
僕は厨二病(俺は天才で世の中に飛び立っていくんだっていう感じになる
男子が誰しも通るあの感じ)が遅くて、17~18の頃が正にど真ん中だった。
当時僕はロックのことしか考えられなかったから、自分が27歳になるまでに
たくさん歌を世に出してそして然るべく死に方をするんだ、と思っていた。
世代的に、エルレガーデンの細美さんやバンプオブチキンの藤原さんに憧れた。
彼らは中卒でバンドで大成功を収めているから、当時高校生だった自分が
すでにコンプレックスだった。
逆の意味で。漫画BECKのコユキにも。
…だいぶきつい過去である。
結局、27の歳になると、死ぬのなんて、そりゃあ怖くなる。
まだ何もやっていないんだから。
何も残してないんだから。
一生懸命サラリーマンやってるんだから。
気づけば30だ。
ここからの10年は本当にあっという間だと歳上の人たちは口を揃えて言う。
ほっとけよ、と思うが、大丈夫です。
もし僕40までに何も世の中に残せていなかったら、然るべき死に方をするんで。
いや嘘ですよそりゃ。
40付近になったら死ぬのやだ、まだ生きてたいって思うよ絶対。
なんだかんだで、そう簡単に死ねないように出来てるよ。生きようとするよ。
もし死んでもいいや、って思える日が来るのであれば、
それは至上の人生なんだろうか。
全てやった。燃やし尽くした。やり残したことなどないと自信を持って言える日が来たら。
そんな日はあるんだろうか。
冒頭に例に出した彼らは、
自殺した人も入っている。
おそらくなんだが、もう役目を終えたんだろう。
自分でもそう感じていたんだろう。
「天才は夭命(ようめい)(*注釈あり)」なんて言うが、
僕たちには想像もし得ないとんでもない濃密な27年間を過ごし、
そして人間の限界を超えたものを残し、ステージから去ったのだろうと。
そんな風に感じる。
なんて、まだ一生懸命生きてもない人間が、死について考えるのは少し早すぎただろうか。
こんな話をすると、生きたくても生きられない人もいるのにとか比較しだす奴がいる。
その比較、失礼じゃないか?その生きたくても生きられない方に。
前提がなんもかも違う、その方は我々他人には想像もし得ない地獄を耐えてきている。
誇りを持って今生きられている。
僕だってそうだ。
死ぬ気で生きて来た。
必死だ。
ふと、疲れが、諦めが、頭を支配する瞬間がある。
その時にマイナスになるなと言われたら、違和感がある。
なぜ頑張るのかは、誰も教えてくれない。
なぜ生きないといけないのか、誰も教えてくれない。
その答え合わせに、宗教や神話の世界が存在する。
人間とは本当に不確かで不完全な生き物で、
心の拠り所がないと、自分を保って生きていけない。
今の僕はどうだ。
今のあなたはどうだろう。
生きているか。
命を燃やしているか。
燃やさなくても、いずれ不燃物処理されることになっているのが
人間としての業なのかむしろ徳なのかは分からん。
価値を与える人間になれたら、心の拠り所を論じる必要がなくなるんではないだろうか、
ぼんやり見えているがまだ体現できていない。
「楽しみにしていてくれ」と自分に敢えて言ってみる。
きっとそのステージまで、たどり着いてみせる。
少しずつ、エネルギーが、自分を、自分の今と未来を変えるエネルギーが、
作られていっている、気がする。
と、いうことにしている。
いいじゃない、「ということ」でも。
今日はなぜかロックな気分だったから、ロックの偉人に思いを馳せてみた。
こんな日にはウイスキーでも嗜みたくなる。
お世話になっている先輩にいただいた山崎が喉を潜っていく。
遮蔽物がないのか。淀みなく。
酒ではなく自分に酔ってるだけだが、まあカッコつけて
モチベーションが上がるならむしろプラスということで許してくれ笑
ごめんな肝臓。
皆んなは、「早死にした天才」って考えた時に誰を思い浮かべるだろうか。
コメント欄で教えて欲しい。もちろんその人たちが27歳じゃなくても全然OK
*注釈
夭命:若死にすること。短命であること。
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