どうも、三十路のパワーボム、イヌパワー龍之介です。
僕は横浜DeNAベイスターズのファンだ。
そりゃ二軍選手の背番号と出身校全員言えるような方々の前で大ファンです!とは口が裂けても言わないが、
98年の伝説の優勝時から、暗黒の時代を経て毎年ハマスタに行ってるくらいには好きだ。
みかん氷は何回食べても飽きない。
本当にファンというのが恥ずかしいくらい弱かった時代が、だんだん懐かしく思えてきている。
ここのところのベイスターズの躍進っぷりは本当にすごい。
その躍進の大きなピースとして、そして昨年から正真正銘のエースとしてDeNA投手陣の一番手を担っている、今永昇太選手がいる。
もう今ベイのエースは誰だ?という議論で今永以外の名前を出す人は少ないように思うが、
そんな彼も一昨年は大スランプに陥ってしまったことがあった。
今回は彼の、スランプの脱却、どころかスランプ前より進化してしまったプロセスから、学びを見つけたいと思う。
ベイスターズ以外の球団のファンにこそ見てほしい。
野球興味ない人は今すぐハマスタへGO
さて、今永選手は去る2018年、怪我で開幕に出遅れ、そのまま本来の球威やフォームを取り戻せずに
過去最低の成績で18年シーズンを終えた。
前年まで、ルーキーイヤーの16年、2年目の17年、着実に成績を伸ばし、18年で真のエースに
躍進してくれる、ベイファンの誰もが彼の左肩にそう思いを馳せた。
怪我
体を壊す直前まで自らをいじめ抜いてプロを張っている彼らが、怪我と無縁で選手生命を
終えることの方が稀有だ。
しかし、今永選手はその違和感を拭えないまま、シーズン中はなぜダメなのかすらわからず、
マウンドの傾斜の上でとにかく孤独だったという。
シーズン後、今永選手は、まずは木塚コーチ(ベイスターズのOB)と二人三脚でとにかく技術論から
見直して改革をしていった。肩ではなく体の旋回で投げる感覚を取り戻したらしいのだが、
彼曰く「戻れる場所を見つけた」という表現だ。(この辺の言語感覚も僕が彼を尊敬する一因)
NO野球ブラザー向けに要約すると、基本の、自分の軸になる体の動きが完全に頭でも体でも
分かった状態になれたらしい。
なるほど、確かにそれならどんなに調子が悪くてもすぐに修正することができるようになる。
いつでも「戻れる」という無意識が、2019年の今永選手を助けたに違いない。
今永選手はそのまま、18年の12月頃にオーストラリアのウインターリーグに参加。
当時僕も映像をかなり追いかけたが、コントロールはまだ不安定ながら、豪快な球を放っていた。
また怪我しないかだけが心配だったが。
彼は理論を体と頭で確認して、満足せずすぐに実践した。
それも練習などではなく、海外のリーグという厳しい環境に身を置いて。
超不完全で、超行動主義である。あまりにも凄まじい。
更に帰国後(順番は前後しているかも)、武藤選手という同僚かつイヌパワーとタメの選手と
食事に行った際に言われた言葉に感銘を受けたらしい。
「現状に居心地の良さを感じたら、成長は止まるよな。今永は今、ものすごい成長の過程にあるのかも」
今永選手は、とても納得し、今この状況にあるのは次のステップに進めためのものなのかと心から納得して自分の状況を受け入れた。
これはマインドセット的に考えても素晴らしい。
得てして、頑張ろうとする時に限って昔の友人から連絡がくるなど、昔の自分に戻ろうとする現象が起きたりする。
だがこれは、更に自分が進化するための大事なプロセスなのだ。そのことを自覚できるかどうかで、
ずるずる戻されるか、その次のステージに行けるかが変わるという。
今永選手は、後者を選んで実践した。
僕はなんだかんだ、2019年の開幕ピッチャーに今永選手を選んでくれた番長(三浦ピッチングコーチ)と
ラミレス監督にも感謝している。
前年の成績を勘案すれば大抜擢と言えたはずだ。
開幕戦で投げるまで本人は不安だったらしい。
その日の試合は友人とニコ生で見ていたからよく覚えている。
三振をとるたびに吠える今永選手を見て
「今年の今永は、いやむしろベイスターズはやってくれるかもしれない」とすら思った。
これだけ背中で周囲に影響を与える強大なエネルギー。
2019年の今永選手の成績は論ずるまでもなくエースだろう。
そして本人はまったく満足しておらず、さらなる進化を自分に課している。
本当に聡明な人だと思う。
とまあ、学びというかただただ今永選手への敬意を書き連ねてしまったが、
やはり、
「感覚と論理の二軸による理解」
「無意識に落とし込んだ成功期待感」
「不完全主義での超光速実践」
「逆境から好機を見出せるマインドセット」
「高いエネルギーで周囲にまで及ぼす影響力」
完全に成功者の行動と学習とマインドとエネルギーそのものだろう。
尊敬というか敬服に値する。
僕は今永選手より年齢上は4つ上だが、ここまで徹底できているか。
まあでも、今やる。明日もやる。明後日もやる。
僕も僕のマウンドで、1球投げるごとにだって成長してやると、もう決めたのだ。
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