三十路の桜前線、イヌパワー龍之介と申し候
僕は気まぐれだ。
好き嫌いが気分で決まる。
仕事の日に雨が降ると本当にしょんぼりする。
靴が、靴下が濡れるのが不快でしょうがない。
子どもの時分は靴が濡れる前に裸足で外を歩いて足切って怪我して母によくしばかれたもんだ。
今は外回りの営業で言わずもがな、デスクワークの時代でさえ小窓から覗く雨にやきもきさせられていた。
加えて僕は、ひどいくせ毛だ。
おまけに毛根が死につつある(これは今回関係ない)
くせ毛ブラザーズの諸君なら分かってくれる思うのだが、湿度の影響をモロに受ける。
一度うねってしまったら最後、朝スプレーまでしてまとめたはずの髪がうねるうねる。
ねるねるねるねっていうお菓子知ってる?もうあれ、あんな感じ。
あの当時やってたCMに出てくる魔女。魔女っていうかもう魔法。魔法っていうかもうマジカルバナナ。
やばい、世代が。
ごめんなさい。
湿気からくるうねりにたいする恨みつらみが漏れ出た。
ところで、僕は非常に気まぐれだ。
好き嫌いが気分で決まる。
休みが雨で、外に出る用事がない時の雨音は、本当に自分の集中力を高めてくれる。
人間の声の入っていない小音量のBGMは、科学的にも人間の集中力を高めてくれるらしい。
春や秋なんかは、ベランダに出て雨音を聞きながらしかもコーヒーを嗜みにつつ読書に勤しむとこれがすごくいい。
かっこつけてると思うでしょ?その通り。
かっこつけてるのだ。誰にも見られない場所で。
かっこつけ、とてもいいじゃないか。
自分に酔った結果パフォーマンスが上がるんだぜ。
無害低リスクの、割りが良すぎる投資だ。
(稀に外から見られて目があうと気まずいからノーリスクではない)
まあ別にこの程度の話から人生の学びを抽出しようとは思わん。
ただ、よくありがちな言い方だけども、やっぱり世の中の物事は立場と捉え方で大きく変わるもんだなと思う。
要は出勤日の雨はだるいけど休みで且つ予定のない雨は最高という、同じ現象を自分の立場(状況)で解釈が正反対になる。
これはこれで当然なのだが、対他人に対してどれだけ想像できるかどうかで、随分コミュニケーションの流れは変わる気がする。例えば相手の立場とか状況とか。
って思ってたんだよ前まで。
これ、超悪い言い方をすれば他人を選べない状況が前提。
一番わかりやすいのが会社
上司は選べないし上司も部下を選べない(場合にもよるかもだが)
社員は社長を一番最初に選べたけどほとんどの人はその自覚がない。
入社後は当然選べない。大企業ならちょこちょこ変わる場合もあるし。
会社も採用時は面接があるがだからこそ一度採用したら簡単にクビにはできない。
んで相手の立場を想像して社長だったらどうするか、役員だったらどうするか、部長ならどうするか、
っていう自分の立場から数直線上で2つくらい左右の人たちの気持ちとか立場とか
考えながらやるとコミュニケーションにしろ円滑になるし円滑なら業績もあがるんじゃねーのって話。
これは多分正しい。
どんなにIT化しても人間の抱える悩みの7割は人間関係。
万が一その7割がなくなったら人間のエネルギーはとんでもないものになるだろう。
話しを少し戻す。
この相手の色々を慮ろうってのは、他人を(多種多様なコミュニテイという意味で)選べない前提なんだよねこの考え方。
どんどん悪く言っていこう。
人を使う側の理屈。
歯車が減ったら困る統治者の理屈。
違ってくるんですね〜本気で自らが価値提供のるつぼとなってビジネスをしようとすると。
だって、まずコミュニケーションが円滑にとれない、要するにストレスの元に
なってる人たちと一緒にいて、うまくやろうとして、何か得あるか?
とてつもないエネルギーを消費させられているんだぞ。
それ、返してくるの?誰か。弁償してくるの。
返してくれないでしょう。
免責でしょう。
価値観を否定はしてはいけない。
それは傲慢。
だとしたらそれはお互い様のはずで、相手がこちらに対しても同じはずだよな。
例えば根拠なく否定してくる人たちをまともに相手にする必要あるか?と最近強く強く思う。
お互い成長していつか分かり合える日が来るかもしれない。
でもそれを待ってくれるほど、時間は人間に優しくない。
超中立で平等だからね、時間だけは。
まとめると「うまくやろう」とする前提って、
本当に合ってる?本当にそれしかない?ということでした。
だから自分がさっさと成長するためには、マイナスのマインドを持っている場とかコミュニティには本当に寄らないほうがいい。
まあ、だから独立して自分でビジネスすることだけが正義とも言い張るつもりはないんだが、
そのマイナスのエネルギー源から遠ざかりやすいっていうのも実は非常に
価値のあるメリットなのではないかと思っている。
そうだそうだ、
僕は気まぐれだ。
やっぱり雨は好きでも嫌いでもない。
お天道様の気分は、お天道様が決めてくれ。
雨が降ったら傘をさすけど、風の強いはなるべく外を歩かないでおこう。
けどたまに人の心にふれたくもなる。
愚痴をこぼし合うところにも、そんな酒を飲みたいなと思ってしまうこともある。
今だけはしばしそんな自分に蓋をして、
最短距離で駆け抜けたい。
雨の日も風の日も、全力で。
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